大人が書くとき失ったこと

📅 公開: 2008-04-09

頭のなかで「どうして?」ってうずまく。わかるはずもないことを考えて堂々巡り。せめて祈る気持ちで自分が何かを書くとき、手本にさせていただこうと誓った。

「ぼくの足が動かなくなりました」に心が震え、「ぼくのおこづかいは、全部、なえにかわりました」に微笑む。でももう君はいない。広い土地、朝市の光景、その時々の気持ちを言葉で伝える。言葉にできないことを言葉で伝えられるのはすばらしい。どんな気持ちで書いたのだろう? ひとつひとつの言葉に悩んだのだろうか。あるいは迷うことなく鉛筆が動いたの。一言一句にすべてがあふれている。

君は詩も書く

歳を重ねて身体が大きくなったのと引き替えに何を失ったのだろう。「伝える」ことを忘れてしまったようだ。