立ち止まってスルーしてみよう

📅 公開: 2008-07-02

「恥ずかしい」「愚かな行為」とか。事の発端はたしかどこかの短大の学生が書いた落書き。それが京都の大学から高校野球の監督の解任にまで発展。発端となった短大には抗議が数百ほど寄せられた(らしい)。内容は「処分が軽すぎる」。何か目をひく報道が姿をあらわすと芋づる式に露呈する。だったらイタリア・フィレンツェの大聖堂の日本語の落書き(全体の1割程度)をすべて映せばいいのにと思う。「ニュースになりそうな落書き」をピックアップしたんじゃなかろうと妄想も。

集団責任を重んじる日本社会のげんこつ、という文字。おお、テンプレートされた日本ってやっぱりあるんだ。こっちも同じような視線。ナポリのゴミ問題やら。ひとつの事件が契機に互いが改善されるとしたら歓迎だけど、垂れ流すことが目的になってしまうのはかんにん。そんな矢先のHack。これなんて思い切りスルーすればいいニュースだと思う。北海道でサミットが開催されるので、そろそろと腰を上げて警備を強化した矢先の出来事だったらしい。面目丸つぶれ。落書きした本人は英雄に。ならば「オレも」と模倣犯が蠢動しはじめる。それをまた報じる。エヘ、オレもニュースになったよ。

毎夜流れる殺人のニュース。そのおかげで物騒になったと思いきや(否定はしないけど)、殺人件数は減少している(参照: google先生 )。東京に集中した放送局が「全国で等しく知る必要があるから」みたいな錦をふりかざして北は北海道で起きた殺人を最南端で放映してくれる、そんなすばらしいシステムの恩恵に浴している証かもしれない。

テレビのコンセントを抜いておこう。エコらしいし。あっとコレも毎日流されるニュースのおかげだな。