一人ですべてを背負う歯科医院

📅 公開: 2008-10-03

歯科医院は報道であまり取り上げられない。実態はどうなのだろう。報道が医科と歯科を峻別しているのかどうか知らないけど、話題にのぼらない。のぼっても、「痛くない虫歯治療」や「気になる口臭」とか、情報誌のような伝え方をされかねない。

そうかなと同意しつつ、立場が違うからわきまえるけど、歯科が専門分野へ特化していっても、来院者がゼネラリストと受け止めかねない。いまだワンストップを望む、あるいはワンストップがあたりまえ、もしくはワンストップしか知らない風潮があるような。そのへんの啓蒙をどうするか。また、スペシャリストをうたうとき、歯科医院も、情報誌のようなニュアンスで広告を出しているように思う。

たぶん、今から10年後あたりがどうなるか。言葉を濁すと、新術式による予後の問題と患者の口腔内管理のズレが、どんな形になって現れるか。それと事業承継。

歯科医院の院長は、診療、経営、管理、育成などを一人で背負っている。収入が青天井でないこと(医院を増やせば別)が最も特徴的。ということは、人件費も一般企業のように上げられるわけでもない。立場をわきまえて、虎の尾を踏まずに言い散らすと、人の需給が不均衡。そこに、外部の助言者がやってくる。すると、現象は複雑になる。

複雑になった原因をひもとくと、助言者が専門家だから。