休刊と閉店

📅 公開: 2008-10-30

リアルシンプル が休刊する。定期購読していたので残念。参考になる記事が多かった。発刊当初から広告掲載が多く、少し気がかりだった。コンセプトからして、大半の企画記事が商品とのタイアップだった点は仕方ないところ。扱う商品はツボを突いていたので納得。

今年に入ってから雑誌が続々と休刊している。

休刊の原因はどれも「広告収入の減少」と「部数の伸び悩み」。だけど、マイナな雑誌は今も続いている。メジャな雑誌の特定の分野は、役割を終えようとしているなんて書くと短見だろうけど、メディアという理由だけで支持されていた分野の雑誌は部数減少に歯止めがかからないかな、と思う。マイナな雑誌のコンテンツは優れているし、仮にインターネットが台頭しても、ネットと雑誌が相互扶助の効果をもたらしている、と観察している。

愛読している雑誌が休刊したときの気持ち、それは、通いの店が閉店したときのガックリした気分に似ている。近くのイオンのテナントで営業していたうどん屋が閉店した。かなりショック。家の隣のお好み焼き屋も閉店(こちらは開店後1年以内に閉店と予測、結果は1年遅れての閉店)。他にも近所で閉店が相次いでいる。閉店の理由はわからない。立ちゆかなくなったかもしれないし、ハッピーリタイアメントかもしれない。

コンテンツはさほどよろしくなくても繁盛している店はある。なんでと訝っていると、優れたメディアを持っていた(らしい)。コンテンツは優れているのに、メディアがさっぱりなおかげで苦戦している店もある。

コンテンツが優れていれば、何のメディアを選択して集中するか。日本のクラフトマンがウェブサイトを使って海外に向けて販売する。国内はというと、数寄者と名士と若者だけが関心を寄せている。

アメリカでは新しいチャレンジが始まった。