会議は回議で懐疑が瀰漫

📅 公開: 2009-11-12

『STUDY HACKS!』 小山 龍介 , 『IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣』 原尻 淳一, 小山 龍介 , 『TIME HACKS!』 小山 龍介 , 『Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~』 田口 元, 安藤 幸央, 平林 純, 角 征典, 和田 卓人, 金子 順, 角谷 信太郎 などライフハック系の書籍を読む時、「設計の方向」と「行動様式」が共通点だと観察しています。目的を達成するために目標を立てる。方針を決める。それらに対する問題を抽出し、解決できる項目へ仕訳する。優先順位を決める。ここまでが「設計の方向」。そして、解決へ取りかかる。ここからが「行動様式」。時間管理は両方に関与する。

僕は目的や目標という発想を力説したくないので必ず避けます。感情的な言い訳です。それらの言葉を使わなくても自分を設計できるし、その設計に基づいた行動を選択できると考えています。

自分を設計するとき、自分と他者の比率を算定します。図で書くと、自分の”円”と他者の”円”を描き、二つの円が交わる面積です。自分の場合、フリーランスだから組織の中にいる方々と比べて、面積は狭いと分析しています。予定や任務の管理を自分のさじ加減で決定できますし、調整も難しくありません。

他方、組織、とりわけ「判断」する人は、面積は広くなるでしょうし、調整の容量は大きいと推察します。だから、判断する人に出会うと、設計と様式の運用ルールを尋ねます。なぜなら、面積が広くなり調整の容量が大きくなる時、設計と様式を厳しく運用しなければ、二つの円が重なってしまい、判断する人が判断できなくなるのではないかと観察しているからです。

その例が冒頭の

です。『上司は思いつきでものを言う』 橋本 治 は、これら3つの会議が開催される過程と思考の回路を解説しています。おもしろいです。

自分は何をするか、と考えた時、「判断」と「優先順位」であるわけで、フリーランスであっても同じです。しかし、「判断」と「優先順位」を実践しているかと問われたら返答に窮します。「判断」と「優先順位」のために時間を管理しているのに、いつしか機械的に意識決定するための時間管理に変わってしまっています。

さらに、時間を確保できた後、空いた時間は、「判断」と「優先順位」の精度を向上させるために使いたいけど、なかなかそういった行為を実践できず、時間の操作と運用に悩みます。

生産性が確実に高まった背景は、経営の思想(大袈裟な表現ですが……)があります。

その視点から業務を査定するから、何が無駄であるかを注意喚起できます。

注意喚起は、精神運動ではなく、理路整然の行為の無駄で相手に認識させらるし、認識したスタッフは、経営者の設計の方向と行動様式をトレースします。「仕方」がプラントされた瞬間です。

見回せば普通に取り組む「仕方そのもの」が無駄である、と認識せずに記事を読めば、明日から精神運動が始まります。

禁止の”張り紙”が貼られ、思考が共有されていない行動が始まり、機械的に運用される。自分の仕事のスタイルを考察した時、それがもっとも無駄であると理解しました。